20120609

De Rosa Titanio チタニオ Mentor on TIG welding



ドリアーノ・デローザ(Doriano Derosa
チタンフレームの本場アメリカの有名工房でも20年選手のウェルダーはそう沢山はおりません。


現在デローザが作るチタンフレームは年間100本、そのすべてがこの次男ドリアーノによって作られてます。  SEVENIndy Fabに注文してもウェルダーを指定しない限り誰が溶接するかも分からないのだから、De Rosa 程の著名なブランドで自分のフレームの作り手の顔が分かると言うのも凄いこと。  勿論作られるフレームはすべてカスタム。 (カスタムと同価格でストックジオメトリーもありますが ・・・ ) そんなところにDe Rosa のフレームビルディングに対する姿勢を見るようです。


このドリアーノがTIG溶接を学びだしたのは1993年。 まずは鉄、そしてアルミのTIG溶接から始めたが全く好きではなかったと言う。 ところがこの年始めて見たチタンフレームには突然興味を持ちTIG溶接を学ぶことになる。  (三男のクリスティアーノは工房内でチタンを試作し始めたのは1990年と語っているからウーゴが実験的にチタンフレーム溶接を始めていたのかもしれません・・・ )  





ドリアーノがそのTIG溶接を誰に習ったのかといえば、リンスキー時代のライトスピード。
全く経験無く1 からの出発であったが、ラッキーなことにABGで今も手腕を振るう有能な技術者Brad DeVenieこの人物か?)と関係を持っていたことからライトスピードでTIG溶接を学び、それがチタンフレーム製造への大きな礎になったと言う。 アメリカからはイタリアになかったTIG溶接機械を持ち帰り、イタリア本国で電圧変更の改造をし、悪戦苦闘しながら溶接のテストを繰り返した。


ところで大昔のDe Rosa Titanioに関してはLitespeed からフレームを買ってDe Rosa の名を付けて出していたとの情報もあるけれど、ドリアーノ 曰くそれは事実無根で、初期の頃ブレーキブリッジだとか取るに足らない小さなパーツをライトスピードから入れたことがある程度だと語っている。


下記リンクのサイトは次男ドリアーノ、三男クリスティアーノ に直接インタビューされたもの。  
おもしろいのは2009/4/24 の記事ではチタンフレームの溶接をマスターした秘密は父親ウーゴ同様トライ エラーの賜物としか答えていないけれど、何か弾けたのか?2012/3/14 の記事ではLitespeedに指南を受けたことを語っている点。  これまでもデローザとライトスピードの関係について書かれていたサイト等はあったが、作り手本人がこのことについて語った記事は始めてではないでしょうか?


そして、今年の記事ではドリアーノが子供の頃から父親に受けた教育、フレームビルディングのフィロソフィ、偉大な選手と共に培ってきたジオメトリーを最重視する姿勢、 チタン溶接で パスを使う理由、デローザで修行していたNAGAWASAのことなどが語られているようだ。(語学力不足の為「ようだ」と・・・)  もしイタリア語や英語に明るい人は読んで見てください。 そして誤訳があれば教えていただけると有難いです。



__________________________________

0 件のコメント:

コメントを投稿