20140224

BESPOKE


 
  
 
BESPOKE
SPEEK の受動形、話を聞いて作る = オーダーメイドって意味です。  でも一般的には良いオーダーメーカーさんってそんなに話さなくても良い物作ってくれるところだって思います。 正直オーダーする側が作るものの全てを把握していることは殆ど無くてディテールが詰まってなかったり、場合によってはおぼろげな像だけだったりします。  実際すこしのキーポイントだけ言って「あとはお任せで」 なんていう人多いと思います。  だからこそ、任せていれば自分の予想(予想すらあるとは思えない人もいますが・・・)以上のものにデザインして納めてくれたりする。 これが一般的な良いオーダーメーカーだと思います。  
  
 
 
ただ、職人さんと互いにいろんなことが分かり合ってる関係だったり、何度も同じ人に作って貰っていればいいものが出来るでしょうけど、そうでもないとすると自らが関わる度合いを極端に減らしてまでオーダーにする意味って? とも思います。 
   
 
 
 

   
   

 
もう10年以上前です。 時計のベルト作って貰ってどうもイメージ通りにいかないから、勘違いが起きようがないほど図面を書き込んで職人さんの家まで行ったのがきっかけでした。 その頃はビスポークなんて言葉も知らなかったけど、思えばそれが初めての本格的ビスポーク。 忙しそうなのにそれほど高価でもない時計ベルト一本に結構な時間付き合ってくれた。 図面があると打ち合わせがしやすいし文字通り膝突き合わせてのビスポークが面白かった。 
   
   
  
それ以来何本も作ってもらったけど、ズボラして図面とメールでやるとしっくりこない。 やっぱり直にビスポークすれば何かと意思疎通しやすいし、行き違えもなく結局は時間の短縮になる。  図面をいくら描きこんでも、職人さんの意見でディテールが変わるし、革の部位による質感、色、光沢など実際使われる物を見ないと分からないことがある。  今回で言えば、ミシンの問題があって縫い方が変わったり、実物を見て気が変わりグレー光沢のクロコで作ることになった。 クロコでは「この部分を使って」 と良い符のところばかり指定するもんだから、口をへの字にされたりもした。 でも、最期には 「〇〇円でいいよ」 と、レディーメイドの市価より安いような値段で注文を受けてくれて・・・・ 
 
  
      

  
出来上がりは郵送でもやってくれるんですけど、家まで取りに行くようにしてます。
その場で時計にセットして、腕にはめるんです。
私が嬉しそうな顔すると、おっちゃん凄く喜んでるのわかりますから。



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3 件のコメント:

  1. 私も機械式時計と革靴にワインには、自転車と同等の興味があります。
    興味深く拝読、拝見いたしました。 腕時計のオーダー受けてもらえるんですね。
    チタニオのヘッドマークに続き、ポーチュギーゼのバンドもラバーからカーフにチェンジ出来ますでしょうか? いつもブログ楽しみで仕方ないです。

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  2. ベルトはペランとかカミーユ・フォルネなど有名メーカーでもできるのですけど、値段が高い上にビスポークまでは出来ないんですよね・・・

    ポーチュギーゼのラバー???とググってみたら、時計屋と話をしていたやつでした。 凄くいいやつですね。 同じようなツーカウンターでもヨットは自社製機械でOH料金が凄く高いって。 cal.89360からヤクザキャリパーと命名してしまいました(笑   これは革ベルトも似合いますね。 で、皮ににするだけなら22mm?24mm?の既成品を買えば問題なくつくのですが、ラバーのベルトのようにラグの間にミッチリと肉詰めするとなるとちょっと厄介ですね。 径がドデカイのでケースにベルトが取り付く角度を考えないとまるでフィットしないベルトになります。 なのでオーダーするにしても結構なビスポークが必要でしょう。

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  3. インターはMENSしかないのも男気があるようで好きなんですよ。
    ヤクザキャリパー、云いえて妙です! タバコを吸わない分、愛でられただけでも良いかと言い含めました。 唯一男が着けるの許されるアクセサリー好きなもので囲まれたいじゃないですか!
    ビスポークはワイシャツで苦労しました。脇、腕ぐり、袖のゆとり(時計に軽く被さるサイジング)3着目にしてようやく納得出来ました。 ってことは、ベルトも先は長いですね!

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