20130730

Black oxide finish



Ti 好きですが、チタンの包丁はダメです。 粘るので研いでも研いでも刃がつかない。
FeTi となると残るは鉄チンの包丁となるのですが、これがやはり錆びます。  
その錆も、自然に皮膜となって本尊を保護してくれる黒錆 Fe3O4であればいいのですが、鉄のフライパンのように火で熱して黒錆をつけるわけにもいかず(焼きが戻ります)、結局野菜の酸や灰汁で滴状や野菜の形そのままに変色しますんで余り都合がよろしくない。 http://feticizm.blogspot.jp/2013/03/natural-oxide.html
  
 
 
鉄に無理やり黒錆を付ける黒染めという方法があるそうなのですが、 本格的なものは硝酸など危険な薬品を使うと言います。 そうこう調べる内に簡易な方法だと身近な食品で黒染めできると知りました。
 
 

  
  
濃い目に入れた紅茶、一割ほどの酢
反応が始まると紅茶は黒黒と変色し泡がブクブク出て来ました。 

  


 
同じくスウェーデン鋼なんですが炭素量の違いか?ペティは墨黒に、菜切り包丁は茶黒になってます。
黒錆部分が若干まだらですが使いながら育てていけばド迫力が出てくるでしょう。  
もっとも、思いの外地味すぎなんで刃、峰、顎、菜切りの掬い部分などキラリとさせたい部分に砥石をあてて光らせた次第。 
 
 
いかにもチタン厨二の包丁という感じがします
 
  
________________________________

20130722

天然うなぎ






 
 


 
天然鰻、そして昨今の鰻高騰の煽りを受けてあっさり今までの人生、鰻重に払った最高額になった。
 
 
天然うなぎは 「脂はしつこくなく身が締まっている」 と評されることが多い。 
まさにそんな感じの鰻だった。  しかし実際はそんなこともなくってかなり脂が乗って焼きオンリーでも身が柔らかいものもある。 相手は生き物。 しかも天然ともなれば生きてきた環境も違うし、餌をたらふく食ってきた個体から、余り補食できなかった個体、運動好きから怠け者、若いのから爺までかなり質のばらつきが有る筈である。
 
 
それはともかく、鰻(うなぎ)という呼び名は、胸が黄色であるところから胸黄(むねき)から来たと言われていて、生を見れば天然(腹が黄色)か養殖か(腹が白色)分かる。 
鰻に特段のこだわりがある店だと 「これが今から捌く鰻です」 などと目の前で捌いて見せてくれる店もあるけど、生の状態を見せてくれない店で、高価格、味も余り納得出来ない場合、どうも釈然としない。 
  
 
というのも、鰻重が運ばれてきて皮目の方を表にしてみたのですが、タレにまみれていては既に腹が白なのか黄色なのかわからないからです。。。



__________________________

20130719

房総の夏


 
前は新緑の頃だった。 
その頃はまだ田おこしを終えた頃で水が張られた田さえ少ないほどだったけど今はもうこんな。
美しき日本の夏の景。 そんな里山の風景を繋いで西から東に房総半島を横断しました。
   
 
 
  
  
  
  
  
   
  
  
  
  
 
地図上でほぼ単線で示されるようなマイナーな道に分け入る様になってから千葉が嫌いな場所から大好きな場所に変わった。 千葉にはそんなマイナーな道が無数にある。 それは東京西部や神奈川よりずっと多くて血管のように無限に広がっているかのように思えた。 それもその筈日本の都道府県の最高標高山地で一番低いのが千葉である。  作付できる土地が多くて開発が進むまではいわゆる里山が数多くあったことは想像に難くない。
 
  


  
 
  
  
 
  
 
もう十分夏だけど、海開きの少し手前。
やっぱり湘南とは全然違う。 どっちもいいけどやっぱりこっち。
 
 
 
  
  
  


30cm はある外房のキンメである。
当然の目玉から、脂が乗りまくる縁側の骨まで食べ尽くした。 汁は飯にかけた。
やっぱり外房キンメ。 

 
 
キンメというと伊豆も有名だけど、外房ものの方が脂ののり良く、同じ型だと外房の方が卸値が少し高い事多し。 これ豆知識。
 
 

_____________________________

20130715

WOODEN RIM

 

普段乗る街乗り用の自転車には木製リムをつけている。
木製のリムはたまに見ますけど、それらはチューブラでクリンチャの木リムは自分のもの以外見たことがない。 おそらくクリンチャー木リムにはいろんな問題があるのだろう。  容易に想像できる問題はタイヤの空気圧でリムサイドを押し広げる力。  確かにバルブ穴の所に Max Bar 4.5 とシールが張られています。
 
 
 

 
このリムは北イタリア、コモ湖の山の上の Giovanni Cermenati さんが作ったやつなんですがねえ、 さすがイタリアさん。 ヒタヒタと脅威が近寄って来ました。
 
  

自転車を置いてコーヒーを嗜んで出て来ましたら何故かブレーキシューがリムにあたっとる。
最初は、チョットホイルが振れたかな?と思いシューとリムとのクリアランスを見ると、シューに触れる右側リムサイドに対して左側リムサイドはシューから離れている筈と思いきや左リムサイドとシューとの間隔は一定 ・・・・ 悪い予感がしましたが、その予感通り右側リムサイドが一部分空気圧に屈したようでモコっと膨らんでました。
 
 
  
でもなんでしょうね? 
これがもし日本製ならワンツーでクレームの電話を入れそうなもんですけども 「これはイタリア人が作ったもんだしこんなものだろう・・・」 とすんなり受け入れてしまう自分がいる。 イタリアの製品品質に対する期待値は高くない。 でも、それじゃ世間はイタリアのプロダクトなど許さない訳で、そこには別のワクワクさせてくれるような期待感がある。 特に趣味性の高いプロダクトに関しては世界的に見てもかなりの存在感を示すイタリア。 これは天性。  真面目な日本君なんぞは全てにおいて完璧を志向した挙句真面目すぎてつまらないなど言われてしまうことまである訳で、なんという理不尽でありましょう。  
 
 
Related to:
http://feticizm.blogspot.jp/2013/08/blog-post_13.html 
_________________________

20130712

Laguiole Knife



サイクリング中湘南のカフェレストランに入ったら豚のグリルにライオール(Laguiole)のナイフがセットされました。
 

ライオールはフランスの地名で、そこでは一生に一本質の良いナイフを持ち、手入れをしながらそれを生涯大切に使い続けるという伝統がある。 マイナイフをいつも持ち歩き、レストランではそのナイフを使って食事する人もいる。  以前ライオール出身の人がやってるレストランでこの話を聞いて素敵やなあって思ったんだけど、日本じゃ刃渡り6cm以上は銃刀法違反だし、レストランで 「ナイフは自分ので・・・」 なんて言ったらどう考えても頭おかしい人だからやめたんでした。 
 
 
 
本格的な料理店じゃなくカジュアルな店でもこんなナイフが出てくると、「この店は侮れん」となる。 肉は焼き過ぎでイマイチでしたけど、このナイフで店のイメージよくなってるから商品以外が印象に与える影響も大きい。 自転車屋の場合も趣味性が高い物になればなるほどそういうことがあるようにおもいます。


_________________________

20130708

三 浦


 
この三浦に始めてきた時、東京の近くにもこんな場所があるんだって嬉しくなりました。
東京に来るまでの数年、畑が広がっていて大地のアンジュレーションがよく分かる場所の近くに住んでいたからだと思います。  更にここには加えて先に海まである。  


ドライブ先としては一番回数が多くて、本当に幾度と無くこの三浦に来ました。
車時代はまさかこんな場所まで自転車で来るとは思っていなかったけど、自転車に乗るようになってからも幾度と無く来る場所。 
 
 
そんな畑の中にいましたら無性に野菜が食べたくなってきた。  三浦野菜というやつです。
  
 
 
   
   
   
  
 
三浦海岸の菜蔵という店。 店主に無理を言ってサラダを大盛りにしてもらいました。
根菜類がないのが残念でしたが瑞々しくてタップリとした美味しい野菜。 
店にはこの辺りでは珍しい花ズッキーニやちょうど時期のアーティチョークまで有って、夜のメニューではそれも食べられるそうです。  
魚介から目を外してもこんな予想外の店がある三浦はやっぱりいいんですよね。



______________________________

20130705

激 坂



一瞬目、  ん? 100%45度?
二瞬目、  んなわけない
三瞬目、  いや、カーブの先かギューンとなっているのか?
四瞬目、  少数点 ちっちゃっ


小数点以下って誰いるん?


_______________________

20130702

Coppi のブレーキ



CoppiBartali 繋がりで
1949Tour d'France、 Coppi(コッピ)、Bartali(バルタリ)のデッドヒートの1 シーン。
二人の苦しげな表情、追いすがるバルタリは既に直進もままならずよったっている。 これは当時自転車界ではトップの2人。 サングラス、ヘルメットなど勿論無くタスキ掛けでタイヤを背負っていてサービスカーなどなかったのか?当時のレース模様が垣間見られる。  Coppiは薬物の効果に興味を持ち今で言うドーピングを盛んにしていた最初期の選手として有名だそうですが、とは言えインカムで監督の指示を聞き、何かあればサービスカーが飛んでくるような今のレースよりもこの時代の方が人間くさくて、何か熱そうでレースはずっとおもしろかったんじゃないかとも思います。
  

 
ところで、自転車のブレーキと言えば西洋は左前、日本は右前が常識の様に言われていますけど、Coppi のブレーキは右前ですね。 そういえばPantani も右前だったそうで、西洋の一流選手にも右前ブレーキは意外といます。  選手の中でも右利きの人が多いはずで微妙な操作も可能な筈ですし右の方が握力がも強いことから考えても右前ブレーキの方が理に叶ってるっように思いますが、何故西洋では左前が一般的になったんでしょうかね。

 
 
____________________________