20130622

自転車選手のイメージ



ツール・ド・フランスの季節。
日本ではカンピニッシモのコッピ(Coppi)ばかりが有名だけれど、ライバルであったバルタリ(Bartali )もジロ・デ・イタリア通算最多の7回の山岳賞他、ツール・ド・フランス優勝、ツール初の山岳賞を受賞した往年の名選手。 Coppi は都会的でスマートそして、Bartali はちょっと泥臭い田舎風味のの選手として認識されているそうで双璧をなす人気選手だとイタリア人に聞きました。
その超有名選手二人が1950年にBreitling のコマーシャルに出ていたことが分かる雑誌の1 ページ。


最近では、時計のコマーシャルといえばF1パイロットのルイス・ハミルトンやテニスの錦織圭(TAG HEUER)、フェリッペ・マッサやナダル(RICHARD MILLE)、ゴルフではタイガー・ウッズ(ROLEX)、その他にもサッカーの香川真司がHUBLOTなんかの契約アスリートになっているのを見ます。 自転車競技の世界を見渡すと本場ヨーロッパですら、ツール・ド・フランスの公式時計のFESTINA、ブエルタのEDOX も広告に自転車選手を起用していない。 それはコッピの時代のような圧倒的な存在感の選手が不在だからでしょうか。  


 
時計メーカーはアスリートと契約しそれらのスポーツ選手が自社の時計を嵌めればそれを見る層をターゲットに消費を喚起できると考えているからに他なりません。  ただ、F1パイロットやテニスプレーヤー、ゴルフプレーヤーがプレイ中にそれらの時計をはめているわけでもなし(5000万円の時計を嵌めてプレイするナダル除く)、当然国際映像が時計を嵌めた選手の映像を映し出す時間はほほ無い。  そのスポーツに必要な性能を誇示するようなコマーシャルと違う事は明らかで、そのスポーツと選手のイメージがそのブランドが目指す方向性と合致していていることが重要なのでしょう。 と言うことは今や自転車というスポーツ、選手含め高級時計をはめたいと思わせるイメージじゃないと判断されていることになりますね。  自転車のスポーツとしてのブランド戦略。 今のところそこを意識しているメーカーってジェントルマンズなんちゃらとか言うてソフトまでえらい力入れてるメーカー位でしょうか。



P.S.
広告の時計 : 名機VENUS150搭載、手巻き式 2レジスタークロノグラフ。
_______________________________

0 件のコメント:

コメントを投稿