20121215

癩 院 記 録




地下鉄内の車内広告に目が止まった。
”癩院記録” とあって、写真には全身を包帯で巻かれた患者がベッドに座る病室の古い写真。
鼻や耳が溶ける不治の病として虐げられ、差別され、松本清張の” 砂の器 ” の題材になった癩病の療養所の写真だった。
場所を見ると、武蔵村山の久米川と清瀬の間あたり国立ハンセン病資料館とある。
 
 


  
 

 
 







 



1996年らい予防法廃止、そして2001年小泉政権下の国の隔離政策を放置してきた責任に対する判決への控訴断念でハンセン病患者の差別の歴史はピリオドが打たれた。
 
 
 
不治の病といわれ、宗教的にも天刑病などと称されて世人に嫌悪され虐げられ、物理的にも療養所に隔離され子供をもうけることはおろか、断種手術が当たり前のように行われていた。
周りを堀によって取り囲まれた広大な療養所敷地内には、農地から養豚場、売店、娯楽施設、教会、火葬場、墓地まで揃っていて、かつてはここに一度隔離されればここで一生を終え患者を根絶やしにすることが求められていたのだ。  
子供の頃から療養所に送られ、家族との断絶を余儀なくされほぼ一生を療養所内で暮らし、老齢になって差別にピリオドと言われても居る場所はこの療養所にしかない。
 
 
 
2001年の国の控訴断念で、癩病は既に過去のもの、既にないものだと思っていた。
しかし、そこには時が止まったように厳然として療養所があって、今も患者の方々の生活があることが驚きだった。 



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2 件のコメント:

  1. 動きがアクティブですねぇ。ソコは今の職場の直近でして狭山湖の畔から自転車で通勤しております。

    何度と無く敷地内に入ったことがあるのですが何か別世界(タイムスリップという表現が適切かどうかですが)というか別に一つの国が形成されているような感じです。

    イベントは行ってませんが行ってみたいと思います。

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    1. 本当に別世界ですね。
      ちょうど、自転車で止まっている時にこんなことを言われました。
      「ここで、自転車等で人に当たるとすごいお金を取られるから気をつけた方がいい」差別は悲しいことですが、一部にはそれをネタにするプロ市民の人もいるようで・・・
      高齢化に伴い住んでる人もどんどん減っていって、かと言ってプロの方までいたら一部敷地から別用途にすることもできず国の方も手出しできない場所なのではないでしょうか。 ここに住人がいなくなったら公園にするつもりだそうですが、そういう意味では言い方は悪いですが全員亡くなるのを待つ。すなわち、差別の歴史、趣旨は何ら変わっていない別世界。

      癩院記録は無料ですしたくさんの人が見るべきものだと思います。

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